こころのフィルター

 

私は昨日、久しぶりにエアコンのフィルターの掃除をしました。

前回いつ掃除したのか覚えていませんが、かなり前だったと思います。

 

エアコンのカバーを開き、2か所あるフィルターを取り外しました。

見ると、フィルターはホコリで真っ白になり、目詰まりしていました。

 

まず最初に掃除機でホコリを吸い取り、洗剤できれいに洗い、日陰で干しました。

 

昨夜はいつも通り、エアコンの設定温度を27度にして寝ましたが、

少し寒いくらいによく冷えました。

 

やはり、フィルターの掃除はこまめにしないといけませんね。

快適な環境の中で、私はふと思いつきました。

 

私はこころのフィルターの掃除を怠っていたようです。

もう何年も掃除をしていません。

 

生まれた時は、汚れのないフィルターで、まったく目詰まりしていませんでした。

 

赤ん坊の時は、お腹がすいたり、機嫌の悪い時は泣いて母親に知らせていました。

赤ん坊のこころはとても純真で正直なものです。

 

でも、だんだん成長するにしたがって、こころと言動が一致しなくなりました。

 

人が生きていくことはとても大変で、自分のこころに正直に生きると、人間関係に

摩擦が生じることがよくあります。

 

私のこころのフィルターには、いつの間にか、ホコリがたまってきました。

吸い込んだ空気は、汚れたフィルターのおかげで、私のこころを苦しめました。

 

好きなものでも好きと言えない、欲しいものでも欲しいと言えないことが

よくありました。

 

せっかく買ってきた知人のお土産のお饅頭には、例え甘いものが嫌いな私でも、

とても美味しかったとお礼を言うのが礼儀です。

 

これくらいのフィルターの目詰まりならまだいいのですが、お金のために、

手離してはならない、自分の信念や愛を捨てることになればとても残念です。

 

そうなる前に、手を打つ必要があります。

今空を見ると、いいお天気で、雨の心配はなさそうです。

 

私はこれから人生の反省文を書きながら、こころのフィルターの掃除を

したいと思います。

 

きっと、私のこころのフィルターにはホコリがたくさん詰まっていて、カビも

生えているに違いません。

 

これから私は、きれいになったフィルターで、たくさんの愛を吸い込みたいと

思います。